コロナ禍に負けない秋! 園児らの外遊びに注意したいポイント2

秋の気温の変化

晴天が続くと要注意
秋は、気温の変化が激しく、晴天の日がつづくと「放射冷却」により、朝夕と日中の気温の差が10度以上になる日もあります。放射冷却とは、昼間に温められた地面の温度が夜間に大気圏外に放出されてしまうことです。夜間に曇ると、雲が蓋をするような形になり、地面の温度が大気圏外に逃げにくくなってしまい、気温の低下が妨げられます。
つまり、お風呂の湯船に蓋をするのも同じ理屈です。

放射冷却で夜間に地温が下がると、登園する時に肌寒くて厚着をしても、日中には体感気温が25度以上になることもあります。この時期、園児らを森へ連れて行く時には、重ね着をして体温調整をできるようにと、事前打ち合わせでお知らせをしますが、慣れていない先生達は、前日に電話で「明日の服装ですが、、」、あるいは日中の最高気温が23度と予報されているにもかかわらず、ダウンジャケットを着てくることもあります。
服装の選択ミスによる少々の失敗は、「良い経験」と捉え、天気予報や経験値から判断できるような子ども(そして、先生・指導者)になって欲しいと思っていますが、極端なのもどうかと。。

ちなみに、過去の天気を調べられるサイトもあります。カツオが参考にしているのは、「気象人」の気象ダイアリーをチェックしています。

下の図は、石川県金沢市の2020年の9〜11月の天気です。晴れた日には、日夜の気温差が激しいとわかりますよね。

https://kishojin.weathermap.jp/diary.php?ym=202009&ame=56227
https://kishojin.weathermap.jp/diary.php?ym=202009&ame=56227
https://kishojin.weathermap.jp/diary.php?ym=202009&ame=56227

さて、秋の気温について

晩夏〜初秋:8月下旬〜10月上旬
朝夕の気温がしだいにさがります。24時間稼働させていたエアコンが日中にしか稼働しない時期になります。
一雨ごとに、気温が下がりすごしやすくなります。
例えばウェザーニュース社の週間天気予報では、沖縄以外の全国の最高気温が20度台にになっています。

https://weathernews.jp/s/topics/202108/310105/ より抜粋

最低気温も、沖縄以外は27度以上が見当たりませんので、夜間のエアコンの稼働率も下がることでしょう。

10月上旬〜11月中旬
10月上旬の最高気温は20度台ですが、10月下旬ころからは最高気温が10度台まで下がります。11月の中旬になると最高気温が一桁ということあります。

11月上旬は特に服装の選択に悩む時期ではあります。
天気予報での気温チェック以外にも気をつけなくてはいけないのは、『体感温度』です。
体感温度は、専門的には、相対温度、発汗量、服の厚さできまるとされていますが、個々の服装まで顧慮しないと計算できないですし、そんなに簡単な計算式ではありません。

カツオ的に重視したいのは、「風速」です。風速1mで体感温度が1度下がるとされています。
最高気温15度で、風速が5mなら、体感温度は10度。つまり、寒いです。

もう一つ、考えて置かなくていけない要素は、太陽光です。直射日光があたると、暖かく(あるいは暑く)、曇っていると寒くなります。

過去に、10月末ころに、予報最高気温が18度だったのですが、朝から曇りがちで、かつ、風が強かった時は、手袋が恋しくなるくらいに体感温度がさがり、森に遊びにきた子どもたちを「凍えさせてしまった」こともありました。

予想外に体感温度が下がった時に、役立つのは「カッパ」です。カッパを1枚羽織らせるだけで、ずいぶんと体感気温が変わります。カッパがない場合は、ビニール袋に、腕と頭が出る穴をあけて、上からすっぽりとかぶせるだけでも変わります。

秋といえば、紅葉(こうよう)

秋の「森のこども園」の事前打ち合わせに、保育園などを訪れ「何かしたいことはありますか?」と、先生たちに問い合わせると、「落ち葉を使った。。」「紅葉を楽しみたい」など、紅葉した夏緑広葉樹林の秋を園児らに楽しませたいという思いが口から出ます。

落葉松の紅葉

例えば、石川県加賀地方の紅葉の時期はいつ頃でしょうか?

ほとんどの方は、10月下旬頃からと感じられているようですが、違います。
もちろん、年によってバラツキが大きいです。カツオが、そろそろ紅葉の時期だなぁと思っていても、嵐や季節はずれの台風などによって、夏緑広葉樹が、紅葉→落葉をすっ飛ばして、落葉してしまったこともありました。

カツオ的な答えは11月後半です。下の写真は2011年11月21日に白山市獅子吼高原を撮影したものです。

一般的に紅葉は、最低気温が8度を切るころからはじまり、最低気温が5〜6度を切るとマックスに色づき始めると言われています。上で、2020年の天候カレンダーを掲載してありますが、11月に入り8度を切る日が出てきますが、安定的に5〜6度になるのは、11月20日頃〜ですね。2020年は紅葉の時期が長く、きれいだったことを思い出しました。

紅葉や落ち葉を楽しむプログラムを楽しむために、11月の下旬がオススメなのですが、多くの保育園や幼稚園は、この時期の開催を避けがちです。(カツオ的には閑散期に入ります)
理由は2つあり、1つは天候の崩れです。日本海側では11月中旬以降冬型の日が多くなり、天気予報に雪マークがついてきます。雪ならまだ良いのですが、気温が下がり、みぞれなどの場合は、かなり寒くなります。
もう一つは、『生活発表会』です。多くの園は12月の最初の土日に『生活発表会』を設定するところが多いのですが、この生活発表会は、保育園・幼稚園の年間最重要イベントのようで、9月の運動会が終わったら、先生たちは「THE発表会体制」に入られます。園児たちに激をとばして「劇」や「歌」の練習をします。保育時間が終わったら、衣装や劇の舞台で使う小道具・大道具(いわゆる舞台の美術さんのお仕事)づくりに精をだします。

カツオは、生活発表会には否定的ではありませんが、時期が来たからといって、「激」を飛ばし、先生たちが残業をして、「劇・音楽発表会」にすることには反対です。『生活発表会』は子どもたちの普段の生活の様子を発表する場なので、時期が来たら「激を飛ばす」のではなく、4月1日から準備をすればいいのです。

4月1日から、子どもたちと話しをし、テーマを決め、そのテーマ(研究でもいいし、創作でもいいし、表現でもいいと思います)を、深く掘り下げられるように、アドバイス・ファシリテーションするのが保育士・幼稚園教諭の役割だとおもいませんか?
イタリアのレッジョ・エミリアの幼児教育が世界的にも注目されていますが、先生たちが主導で教えるということをやめて、子どもたちの意欲を引き出し、テーマを決めて、それをどう表現するのかヒントをあたえたり、方向性をととのえてあげ、そして、それらを、動画や写真、文章をつかって記録して展示する。子どもたちは、決めたテーマを発表する。実は、本来の保育や教育をすることで、レッジョ・エミリアと同等のことができるのです。

カツオは、『生活発表会』では、子どもたちが、普段の保育で気づいたこと、できるようになったことなどを、発表する場にして欲しいと思っています。

と、、秋の森遊びの注意点ではなく、このことが一番言いたかったことなのかもしれません。

『生活発表会』の準備はすでに進行中っていう先生たち、カツオの閑散期は11月20日〜12月8日ころですよ。

いやな虫も多い秋

蚊って、いつまで発生するかご存知でしょうか。
蚊が活発に動くのは、25〜30度だそうです。逆に15度以下になると、ほぼ活動を停止するそうです。

カツオの父は、「11月の暴れ蚊」とよくいってました。
余談ですが、35度に近づくと、活動が鈍くなり暑さから避けるように、木陰などに潜んでいるそうです。

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