我が子を他人にどう見てもらいたいか:保護者の心理とその行動

かしこい親・かしこい子

この夏出会った、親子について感じたことを。。(一部フィクションです)
ガイドを承り、ある山のガイドに行ってきました。参加者の中の1組に、父・子・子の3人組がいらっしゃられました。集合場所に到着をされて、受付をするまで、そして受付後、子どもたちは兄弟で楽しそうに追っかけこしたりしていました。無邪気で、いわゆる普通の子どもたちだと感じたと記憶しています。

受付中、お父さんにこういったイベントに参加したことがあるかを確認したところ、「今回、初めてでとても楽しみにしている」というような旨のお答えをいただいた。気になったのはその後に引き継づいた子どもたちへのことば。。
「君たちは初めてなんだから、先生のいうことをよく聞いてね。おいていかれたり、怪我をしたりするよ。」「返事は?」と、たたみこむように子どもたち言い聞かせていましたが、カツオには、「僕はきちんとした親なので、きちんと子どもたちに言い聞かせているんだよ。」「僕の子ども達は、あなたのいうことを聞くんだよ。」と、暗に伝えているようでした。

自然の中では、子どもは自然

他の参加者(夏休みなので家族が多いです)を含めて、ガイディングが始まりました。
楽しいんですよね。
最初は大自然に慄く子どももいますが、慣れていくると、普段は目にしない物や光景を観察し、森の空気や雰囲気に興味を全身を使って楽しんでくれているのがわかってきます。あっちへウロウロ、こっちへウロウロ、手にとってみたりすると目が輝いてくるのがわかります。
湧き水を飲ませてみたり、クロモジの葉を嗅がせたりみたりすると、さらに興味をもってくれるのもわかります。

一言でいうと、自然に帰るです。

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子どもの安全をまもるぜ!

自然の中なので、足場が悪いところも少なくなくありません。そういう場所にいたると、お父さんが活躍してくれます。
子どもたちが危なくないように、お父さんが子どもたちの手をとって歩くのです。
森の入口で「道幅が狭いところもあるため、手をつないで歩かないように」とお願いをしているのですがいるのですが、「俺が子どもの安全を守るぜ!」と、両手に子どもたちを抱えるようにして前へ進むのです。
親子のふれあいや、会話のことを考えると、否定することではないとも思うので、明らかに手を離してもらいたい場面以外は、そのままにし、チラチラと後ろを見ながら全体を進行しています。
手をつないでいると、子どもたちが興味をもったものに目も手も向けることなく進んでしまっています。

話しを聞こう

ガイドの私が、説明を始めると、「はい、カツオさんの話をよく聞いて!」「この葉っぱは、マンサクなんだって。」「この枝を使って、柱とか梁を結んで建てたんだって。」「雪の中でも花が咲くんだって、すごいねぇ」「ねぇ、わかった?」
子どもたちにとっては、「枝が柱と梁を結ぶ」なんかは興味がないのです。(興味がないネタを使っているのもどうかなのですが)
子どもは、興味がないことは、話がきけないのです。
おそらく、教えても覚えられることでもなく、自身の興味と関係がなければ、あるいは、興味が喚起されなければ、記憶にはのこらないのですが、、
お父さんは、興味をもっている風の子どもたちを見ている自分が好きなのでしょうね。

遠足はお家に帰るまでが遠足です

「がんばって、最後まで自分たちで歩くんだよ!」
ツアー中に、お父さんが何回か子どもたちにかけた言葉です。
ツアーも終盤にかかり、山間の遊歩道から、車道際の歩道へ出る頃には、有るき慣れていない子どもたちは疲れていることが多いです。
「疲れた」という子どもたちに気遣うお父さんは、子どもたちのリュックサックを、両腕に抱え、最後には一人をおんぶしていました。
カツオも子どもには甘いほうだと思っていますが、自分のことは自分でするようにさせています。少なくとも、このような場では、積極的に子どもに手を出すことはしません。優しいお父さんを演じるのは6歳まで、それ以降は、自身で考え、自身で判断し、やりきるということを身につけてもらいたいと思っているからです。

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