自然体験活動指導者のスマホに 入れておくべきアプリ2/3選

あなたのスマホには入っているのか?

前回の投稿をご覧んいただいた方から他におすすめのアプリはありませんか?という問い合わせをいただきました。前回の投稿は、国土交通省のサイト内でご覧いただける、現在の(正確には)1分前の降雨状況を知ることができる、XバンドMPレーダーというサイトを、アイコン化して、現場ででもすぐに見られるようにしましょうという提案でした。

今回は天気・防災系アプリを紹介したいと思います。

緊急地震速報に対応できていますか?

「前回の投稿は、XバンドMPレーダーというサイトで、天気予報にも反映されない局地的な雨の情報を手に入れましょう」でしたが、今回は、緊急地震速報(など)に対応するための「アプリ」です。

Yahoo!が無料で提供してくれいる「防災速報」アプリです。

ええとこばかりやん:防災速報アプリ

  1. 無料:このアプリはアプリ内課金もなく無料です。Softbankグループの社会貢献!なのでしょうね。
  2. 場所登録が3つ+現在地:警報や避難情報などが流れてくるように設定できる場所が3箇所登録できる。
  3. 細かい設定が可能:緊急速報の設定が細かくできる!!

登録場所

緊急速報が発信される場所の登録のことです。

アプリに位置情報の取得を許可
通常は、自宅、職場などを登録すると思います。よく活動する場所の登録もしておくべきです。カツオの場合は、実家が県外なので実家も登録してあります。現在地は、アプリが位置情報を取得することを許可しておくと、自動的に現在地の情報が入ってきます。

詳細設定

どの情報を受取るのか、どれくらいの規模で受け取るのかを設定します。

1:全国共通の災害情報。こちらは「オン」にしています。

2:避難情報。こちらも「オン」に設定。>プッシュ通知 オン > 通知音→好きな音で(耳障りな音がいいと思います) > マナーモードでも鳴らす オン (夜間でも気づくように) > 鳴らさない時間を指定 オフ

3:地震情報。地震情報は緊急地震速報と地震情報の設定です。
  緊急地震速報はP(Primary)波と、S(Secondary)波との、伝達の差を利用した速報の仕組みです。地震計が、強いP波をキャッチすると、強い揺れになるS波が到達する前に「緊急地震速報」を発信する仕組みになっています。ただし、断層などの直下型地震で、ご自身のすぐ近くで強い直下型地震が発生した場合には、P波とS波の到達の差がほとんどなく、場合によってはS波到達後に緊急地震速報が届くということもあります。
 予想震度以上で、通達するように設定ができますので、カツオの場合は
 プッシュ通知 > 震度5弱以上 > 通知音 NHKチャイム(お好みの音に設定) > マナーモードでも鳴らす オン > 鳴らさない時間を指定 オフ で設定しています。 震度5弱以上で通知にしてあるのは、震度3以上にすると、ほぼ毎日チャイムがなります。過去の経験上震度4程度では大きな被害もないので、震度5弱以上で通知という設定にしています。ちなみに、日本では、このBlogを記載した日も含めて過去3日間に震度3以上の地震が8回発生しており、うち1回は震度4です。

  地震情報は、近くで地震が発生したら体感でわかるので、、プッシュ通知 > 震度5弱以上 > 通知音 デフォルト > マナーモードでも鳴らす オフ > 鳴らさない時間を指定 オフ で設定しています。

4:津波情報。海岸での活動やキャンプなどもありますよね。津波は地震と違い、予想ができるので避難する余裕もあります。

  プッシュ通知 オン > 通知音 津波情報+女性の声 > マナーモードでも鳴らす オン > 鳴らさない時間を指定 オフ で設定しています。

5:大雨危険度。XバンドMPレーダーをチェックしていればわかります。

  プッシュ通知 オフ > 通知音 デフォルト > マナーモードでも鳴らす オフ > 鳴らさない時間を指定 オフ で設定しています。

6:豪雨予報。こちらも、XバンドMPレーダーをチェックしていればわかりますが、近年は局地的集中豪雨というのもあり、突然、豪雨の「種」が生まれるということもあるようですので、通知はオン!

プッシュ通知 オン > 通知音 デフォルト > マナーモードでも鳴らす オン > 鳴らさない時間を指定 オフ で設定しています。

7:土砂災害。通常は、大雨の最中や後、地震後などに発生します。

  プッシュ通知 オン > 通知音 デフォルト > マナーモードでも鳴らす オフ > 鳴らさない時間を指定 オフ で設定しています。

8:河川洪水。河川洪水は、その場で雨が降っていなくても、上流部で大雨が降っていたりすると発生する危険性があるので、「必ず」通知をオンで!

  プッシュ通知 オン > 通知音 デフォルト > マナーモードでも鳴らす オン > 鳴らさない時間を指定 オフ で設定しています。

9:気象警報。気象警報は、オフでもいいと思うのですが、活動の前や最中に発生したことに気づかず、活動を進行するのは問題ですよね。

  プッシュ通知 オン > 通知音 デフォルト > マナーモードでも鳴らす オン > 鳴らさない時間を指定 オフ で設定しています。

10:熱中症情報。こちらも、体感でほぼわかると思うのですが、念の為「危険」以上で通知するようにしています。

  プッシュ通知 危険 > 通知音 デフォルト > マナーモードでも鳴らす オフ > 鳴らさない時間を指定 オフ で設定しています。

11:火山情報。 日本では火山が110or111あると言われています。例えば、石川県では、名峰「白山」は活火山だとご存知の方は多いと思いますが、金沢市の「戸室山」も比較的新しい火山として知られています。活火山はいつ噴火してもおかしくないので、火山情報はオンです。

  プッシュ通知 オン > 通知音 デフォルト > マナーモードでも鳴らす オフ > 鳴らさない時間を指定 オフ で設定しています。

12:国民保護情報。 某国がミサイルを発射したとか、大規模テロが発生したなどの時にお知らせがきます。ミサイル発射実験をしていた時には、頻繁にお知らせが来ましたが、最近はほとんどお知らせがありません。ただし、地震と同様に雲の流れから予想するということができないので、マナーモードでもお知らせがくる設定にしています。

  プッシュ通知 オン > 通知音 通知音1 > マナーモードでも鳴らす オン > 鳴らさない時間を指定 オフ で設定しています。

13:防犯情報。オレオレ詐欺の電話が多いとか、、そんな情報が流れてきます。

  プッシュ通知 オン > 通知音 デフォルト > マナーモードでも鳴らす オフ > 鳴らさない時間を指定 オフ で設定しています。

14:自治体からの緊急情報。登録している場所の自治体が対応していないとメッセージが流れてきません。私の住む能美市も非対応ですが、知らないところに行った時に、緊急情報が流れてくると助かります。出張で横浜へ行ったときには、大雨で列車が大幅に遅れたり止まっているという案内がありました。
  プッシュ通知 オン > 通知音 デフォルト > マナーモードでも鳴らす オフ > 鳴らさない時間を指定 オフ で設定しています。

15:異常感知情報。いわゆるユーザー情報です。複数のユーザーが、ある一定の条件で情報を提供した場合に反映されるようです。詳細は、こちら

  プッシュ通知 オン > 通知音 デフォルト > マナーモードでも鳴らす オフ > 鳴らさない時間を指定 オフ で設定しています。

earth:地球の風 アプリじゃないけど

天気ではありませんが、地球上の風の動きを可視化したインターネットサイト「earth地球の風」です。風の動きがわかれば、天気を予想しやすくなります。

例えば、台風の場合は、以下のように表示されます。風が速く強い場合には、赤で表示されています。

日本列島と、2021年の台風2号(2021年4月18日16時30分JST)の風の動きは以下のような動きです。

これを、実況天気図で見てみるとこうなります。

日本気象協会 https://tenki.jp/guide/chart/ 2020年4月18日 16時30分JSTより

注目していただきたいのは、太平洋上に東日本とほぼ平行に伸びる、寒冷前線(気圧の谷)です。この寒冷前線に風が流れ込み、さらに、気圧の低い低気圧に向かって風が流れていることがわかります。

下の写真は、2020年12月31日の「earth地球の風」です。全体的には、大陸から風が吹き出していることがわります。注目していただきたいのは、朝鮮半島の少し右上です。大陸の海岸際あたりでわかれ、日本海の上で線上になっているのがおわかりになられますよね。これがJPCZです。

JPCZとは、日本海寒帯気団収束帯のことで、シベリア高気圧から吹き出した寒気が、北朝鮮の白頭山(2744m)で強制的に2つに分けられて、対馬海流の上でぶつかりあうことで、湿った雲が次々に発生します。その影響で、中国地方(山口)から加賀地方(石川)までの日本海側で豪雪をもたらします。

つまり、eathで風の動きを見ていると、豪雪が振りそうだとか、寒冷前線が発生しそうだとかがわかるようになってくるということです。

自然を現場として仕事をすることを希望されている方には、ポケットの中のスマホを使いこなし、リスクマネジメントの一貫としていく「癖」をつけてもらいたいと思っています。

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